重要文化財
年代 | 桃山時代 (17世紀) |
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材質・技法 | 絹本著色・墨書 |
サイズ(cm) | 縦84.9 横35.3 |
豊臣秀吉は慶長3年(1598)8月18日に没したが、その死の8ヵ月後に「豊国大明神」の神号が贈られ神として祭られた。今日伝えられている秀吉像のうち、最も年紀の早いものは死の当日のものであるが、その殆どが没後何年か経て製作され、神像形式をとっている。本図は神像であるが神殿などはなく、寿像としての性格が強い。髭はうすく落ち着いた容貌は、他の肖像とはやや異なった印象を与えている。像の上の賛は、近衛信尹(1565~1614)の筆と判断されている。