年代 | 江戸時代 (17世紀) |
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材質・技法 | 紙本著色・墨書 |
サイズ(cm) | 縦17.8 横54.8 |
伝世品が少ないとされる光悦絵画の一つで、扇面の右半分近くを占める金箔を月に見立て、それを見上げる白兎を描く。月の中には、『新古今和歌集』巻第12の藤原秀能の恋歌が散らし書きされる。画面左下には「光悦」の黒文方印が捺される。本阿弥光悦(1558~1638)は、桃山から江戸初期に活躍した人物で、書画・漆芸・陶芸とあらゆる分野に通じた総合芸術家。刀剣の鑑定・浄拭・研磨を家職とした京の上層町衆本阿弥家の分家に生まれた。