年代 | 江戸時代(18世紀) |
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材質・技法 | 紙本著色・墨書 |
サイズ(cm) | 縦114.4 横49.6 |
萩は風に揺れるように柔らかな曲線を描き、光を含んだ秋萩は輝いている。赤い萩はわずかに紫がかり、葉は緑の濃淡と黄金色、墨による「たらし込み」が用いられる。豊かな色彩により、萩の群がる様が見事に表現された作品である。覆い茂る紅白の萩の間に、三条西実隆の和歌を載せる。作者の尾形乾山(1663~1743)は、尾形光琳(1658~1716)の弟。最初野々村仁清に陶法を学び、京都・鳴滝に開窯し、陶工として活躍した。晩年は江戸で絵画を制作した。