年代 | 明時代(16世紀) |
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材質・技法 | 磁器 |
サイズ(cm) | 高24.0 口径14.0 底径12.5 |
「五彩」は白磁の上に赤・黄・緑など様々な色絵具で文様を表した磁器で、日本では「赤絵」と呼ばれている。明代景徳鎮窯で完成され、嘉靖期に生産量は激増し、文様・器形に前代にはない多様性がうまれる。この壺に描かれる魚藻文も、この嘉靖期の代表的な文様の1つ。色彩表現においても、オレンジ色は黄色の上に赤色を塗り重ねて出すという手間のかかるもので、嘉靖年間特有の色と知られ、魚藻文の魚に限られている。赤・黄・緑・オレンジの明るい色彩の藻の中をゆったりと魚が泳ぐ美しい作品である。