国宝
年代 | 平安時代(991年) |
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材質・技法 | 紙本墨書 |
サイズ(cm) | 縦31.7 横64.6 |
小野道風・藤原行成とともに「三跡」にあげられる藤原佐理(944~998)の書状。佐理が正暦2年(991)に太宰大弐に任ぜられて九州へ下向する途中の5月19日、長門国赤間関(現下関市)より甥の春宮権大夫藤原誠信に宛てたもので、出発に際し、「殿下」すなわち時の摂政藤原道隆に赴任の挨拶を怠ったので、その侘びの取りなしを依頼した内容である。書き出しに「謹言 離洛之後」とあることから「離洛帖」と命名されている。佐理48歳の書。