国宝
年代 | 南宋時代(12世紀) |
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材質・技法 | 紙本墨書 |
サイズ(cm) | 縦43.4 横71.0 |
筆者の大慧宗杲(1089~1163)は、南宋時代の臨済宗の僧で宣州の人。17歳で出家し諸師に参じた後、圜悟克勤につきその法を嗣ぎ、紹興7年(1137)径山万寿寺の住持となった。この書簡は道友円兄に送ったもので、まず久しく来書がないこと、自分は健勝であることを述べ、派禅道人や幻住道人の来訪、大病したが完治したこと等々、日常の些事を記している。書風は枯淡素朴、よく大禅家の風格を示し味わい深い墨跡である。徳川将軍家の伝来品であった。