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展覧会

冬季展
開館記念展 Ⅱ(破) 琳派から近代洋画へ―数寄者と芸術パトロン 即翁、酒井億尋
令和7年1月18日(土)~3月16日(日)

 畠山即翁(1881~1971)が築いた一大コレクションのなかで見逃せないのが琳派の作品です。本阿弥光悦書、俵屋宗達下絵の「金銀泥四季草花下絵古今集和歌巻」(重要文化財)や、尾形光琳の「躑躅図」(重要文化財)など琳派を代表する作家の優れた品を多数集めています。桃山時代から江戸時代中期、後期に続く琳派の流れを系統的に網羅しました。その背景には大正期を黎明とする近代の琳派研究と、益田鈍翁や原三溪ら、同じく琳派作品を蒐集した先達の数寄者らへの思慕がありました。
 

 開館記念展の第二弾は、当館が誇る、琳派の歴史を彩る名品が勢ぞろいします。さらに、開館記念展Ⅰにつづき、即翁の甥で、荏原製作所社長を継いだ酒井億尋のコレクションをご紹介いたします。若き日に画家を目指し、即翁の茶会に参加する一人でもあった酒井のコレクションには、川上涼花や中村彜、津田青楓ら親交のあった日本の洋画家の作品をはじめ、印象派や20世紀フランスの代表的作家の作品も含まれています。
 

 本展では、琳派から近代洋画まで、作品と愛蔵者、作家と支援者の関係に注目します。作品にまつわるエピソードとともに、作品の新たな魅力にふれる機会となれば幸いです。
なお、会期後半の2月19日から3月16日の間に「次郎左衛門雛」を特別展示いたします。

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